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見上げてごらん夜の星を。

2005_08-12B【8月12日(金)】 日航ジャンボ機が御巣鷹山付近に激突して、もう20年も経ってしまったそうだ。オレにはついこの間のように思えるが、20年といえば、人が生まれてから成人するまでの歳月と同じなワケで、きっと今の中高生辺りには、生まれる前の“昔話”としか感じられないんだろうなァ……。

 20年前のこの日、オレは勤め先の自分の机で、残業しながらテレビを見ていた。お盆休み前に集中的に媒体入れしなきゃならない広告づくりで、超忙しかったのだ。ニュースは「羽田発大阪行きの日航機が行方不明」と繰り返すばかり。そんな中、アナウンサーが言ったひと言が、なぜか鮮明に記憶されている——「(乗客名簿の中に)オオシマ・ヒサシという名前がありますが、これは歌手の坂本九さんの本名です」

 後年(といってもかなり経ってからだが)、一つの芝居を見た。今や“幻の名作”とも言われている、劇団離風霊船の『赤い鳥逃げた……』。日航機事故に材を取ったこの芝居は、最期に衝撃的なシーンで幕を閉じる。一家が食事する普通の茶の間(父親役を演じていたのは、今や「トリビアの泉」ですっかり有名になった高橋克実)。それが大音響と共に、一瞬のうちに屍累々の事故現場に変貌する。暗転の後、ほの明るくなった舞台の上に花束。そして流れる『見上げてごらん夜の星を……』。それまで何度も耳にしていたはずの歌なのに、この時ほど、心底、美しく、哀しいと思ったことはなかった。
 以来、日航機関連の報道や番組を目にするたびに、オレの頭の中では、この歌が流れる。

 今年の11月、離風霊船は10年ぶりに『赤い鳥逃げた……』を再演する。

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