カネの衣を借る。

2006_01-08【1月8日(日)】 暮れに買った『AERA』の1月2−9日号をパラパラめくっていたら、面白い記事に目が止まった。「給食で『いただきます』は必要ない?」(P.72〜73)。

 記事によると、昨秋、朝日新聞の『声』欄に、北海道の某中学校で「給食費を払っているのだから、うちの子に『いただきます』を言わせないでほしい、という要望が出たと聞いて驚いた」……という内容の投書が載ったんだそうな。この「いただきますを言わせるなという親」を理解できるかどうかについて、読者アンケートを取った結果が載っていたのだが、さすがに約92%が「まったく理解できない」または「あまり理解できない」だった。

 ところが、ここが人間のオモシロイところだが、「理解できる」「理解できる点もある」とした人も5%いる。その理由(「自己正当化」と言った方がイイと思うが)は、どれも噴飯モノなのだが、ここでは「教職員/32歳男性」氏の意見を俎上に載せようと思う。

 この人によれば、給食前の「いただきます」は、「料理屋で勘定を払う時、『ごちそうさま』を言うのと同じ」なんだそうな。

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『天使と悪魔』の方がオモシロイじゃん。

【6月23日(木)】 『ダ・ヴィンチ・コード』には、が〜っかりした。巷で評判なので、この春ようやく手に取ったのだが、最初の方を読んだ段階で「これはちょっとなァ……」と思ってしまった。いくら物語を進めるためとはいえ、瀕死の人間が、あんな手の混んだ事をするワケないじゃん。
 それでも、ところどころスリリングな展開があるので最後まで読んでしまったのだが、途中で真犯人の目星がついちゃったし、その真犯人が思ったより早く明かされたので「きっと最後にドンデン返しが……」と期待してたら「これ?」って結果に終わっちゃったので、読み終わった時には「何で世間はこんなに騒ぐのだ?」ってのが正直な感想だった。ダン・ブラウンって、そんなにスゴい作家か? ウンチクの量なら、京極夏彦作品の方が膨大だぞ。

 聞けば『ダ・ヴィンチ・コード』は、シリーズ第2作とのこと。同じ主人公が活躍する第1作は、本国では当初あまり売れなかったそうで、『ダ・ヴィンチ・コード』のヒットに触発されて売れ始めたのだとか。ふ〜む……それなら、その第1作とやらを読んで“最終判断”を下そうじゃないか(何が最終なのかワカランが)。

 ということで『天使と悪魔』を読んでみた。で、読み終わった感想だが……「こっちの方が断然オモシロイじゃん!」。
 冒頭からCERN(欧州原子核研究機構)とか反物質とか、元科学少年(オレ)が心躍るようなのが登場するし、それにバチカンを対比させるというコントラストの妙。ストーリーも飽きさせない。ちょ〜っと展開が「早過ぎない?」とも思うけどね(あと、あんな高空から落下して助かるモンだろうか)。
 でも、繰り返すが『ダ・ヴィンチ・コード』なんかより、ずっと面白い。『ダ・ヴィンチ・コード』はトム・ハンクスとオドレイ・トトゥ主演、ロン・ハワード監督で映画化されるそうだが、こっちの方が、よ〜っぽど映画になるじゃん。この本、何でアメリカでは当初パッとしなかったんだろう。やっぱ題名かな。『天使と悪魔』って、ちょっと安直すぎるもんな。物語のテーマに沿っているにしてもサ。

 それにしても気がかりなのは、今度出るというシリーズ3作目の出来。作者も出版社も「よし『ダ・ヴィンチ……』のセンで行こう」と考えたとしたら……これはちょっと先々危ういかもしれない。

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